機械部品の図面データ検索AI　「meviy Finder」を発表

株式会社ミスミグループ本社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：大野龍隆）が提供する機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy（メビー）」は、新たに機械部品の図面データ検索AI「meviy Finder（以下、meviyファインダー）」を発表します。新サービスである「meviyファインダー」は無償にて2024年8月より順次開始予定です。今回のサービス開始により、meviyが時間を創出してきた調達業務以外にも時間価値提供の領域を拡大し、エンジニアリングチェーン全体におけるより広い業務の効率化を実現します。
今後もミスミはサービスの拡大を通して、IA（インダストリアル・オートメーション）産業のお客さまにグローバルで時間価値を提供、生産性の向上に貢献してまいります。

「meviy」はこれまで機械部品の調達業務において作図作業や見積もりの取得の効率化に加え、納期短縮・コスト低減と多くのお客さまの生産性向上を実現してきました。一方で、調達以外の業務においても課題は多く残っており、当社が実施した製造業に従事するお客さま向けのアンケート調査では、「過去図面の検索、共有の効率化」を望む声が多く挙がりました。

図面の管理に関する質問では、「過去の図面探しに課題を感じている」という回答が全体の6割を超え（図：左下）、職種別の集計（図：右下）からも、職種にかかわらず幅広く課題感があるという結果となりました。具体的な課題としては、「類似部品を探したいが見つからない」、「図面名だけでなく図面に書いてある様々な情報で探したい」という回答が挙がり、過去の図面を探すという業務の生産性向上を阻むボトルネックを解決するため、この度meviyで培ったＡＩ図面解析技術を応用し、機械部品の図面データ検索AI 「meviyファインダー」を開発しました。

meviy ファインダーは、図面に記載されている寸法・記号・テキストなどの情報を高度な図面認識AIが自動的に解析・蓄積することで、従来の図面情報の手入力によるデータ登録作業が不要となり、効率化を実現します。さらに、蓄積された情報をキーワードで簡単に検索することで、過去の図面を探す手間を大幅に削減可能です。加えて、AIが図面データの類似性を判断し、蓄積されたデータから類似図面を迅速に検索する機能も搭載しています。これらの機能により、これまで図面探しで発生していた作業時間を削減、お客さまの図面探しによる非効率を解消します。

当社はこれまでも、グローバル31.8万社のものづくりを支える社会インフラとしての役割を担うという観点から、当社が提供する3,000万点超の機械部品のCADデータダウンロードサービスや、部品選定・CADデータの入手から見積もりまでを行えるソフトウェアプロダクトである「RAPiD Design」※1、「MISUMI FRAMES」※2など、多くのサービス・機能を無償で提供してきました。また、meviy ファインダーは、2023年6月より提供を開始しているmeviy 2D※3で培った技術を応用して開発したサービスであり、より多くのお客さまの非効率の解消を最大化したいという想いからmeviy ファインダーを無償で提供することといたします。今後の計画としては2D図面データだけでなく3DCADデータも対象とする予定です。さらに、meviy ファインダーとmeviyを連携することで、図面検索から見積もり、発注までをシームレスに行えるサービスを目指し、さらなる業務の効率化を実現、ものづくりの生産性向上に貢献します。

meviy ファインダーに関する概要は以下をご参照ください。

オートメーションの現場で必要とされる機械部品や、工具・消耗品などをグローバル31.8万社（2024年3月時点）に販売しています。製造機能を持つメーカーと他社ブランド品を販売する商社としての顔を併せ持つ、ユニークな事業モデルとそれを支える事業基盤により、「グローバル確実短納期」を実現し、お客さまの利便性向上に貢献しています。